オタク、ダイエットするの巻。

 

 やっほ〜〜!令和の時代を必死に生きるしがないアラサーアイドルオタクです!

 

 大変私事ではありますが、数年のダイエットの末、2021年3月、ついに目標体重に到達しました!!マイナス20キロ!!6歳の子ども一人分(平均)!!足掛け4年!長!!数ヶ月でマイナス何十キロって巷でバズっているのを見ると、あまりにも長い期間ではあるけれど。食べないダイエットして失敗したし、大嫌いな運動も始めたけど習慣になったし、仕事のストレスで暴食した日もあったし、半年以上体重が動かない日もあって、一進一退、しかし日進月歩。すり減りながら働いて、でも泥臭く地道にダイエットもして、相当立ち止まったけど、諦めずにここまでやってこれた〜〜!試行錯誤の日々だったけれど、大きなリバウンドもすることなくここまでこれた私、銀河一偉い。体重の数値はもちろん指標でしかないので、今まで通り健康第一で、ここを節目に、見た目を大事にボディメイクをしていきたいと思っています。なんで、いつから、どうして太ったか、記憶にないくらいには気づいたらふくよかな体型をしていて、小学校の健康診断で肥満に引っかかったレベルで人生ほとんど太っていた私だけれど、今回は目標達成の節目にこれまでのことをぼちぼちと吐き出させてもらって、また新たなステージに進みたいと思う。本日はその決意表明です。

 

 

 

▪️試行錯誤の記録

 


 長くならないうちに前置きはこの辺りにしておいて、ここ数年の長すぎるダイエットチャレンジについて、私のためにつらつらと残しておこうと思う。よくある「コレで痩せた!」っていう可愛い画像は一切ない、マジの私の泥臭すぎる記録です。でももし、この記事によって誰か1人でも参考にしたいとか、気持ちや考え方が変わったよって言ってくれる人がいたとしたならなにより幸せです!!!よろしくお願いします!!

 

 

 

 冒頭「なんで太ったかわからないが」と述べたけれど、思い当たる節はいくつかある。相当ある。「そんなん太るに決まってるwww」と大草原を生やしたくなるようなエピソードがこれからごろごろと出てくるけれども、当時の私にはその自覚が本当になかったので、仏の顔で見守っていて欲しい。

 


▶︎ 生後〜高校(第一実家期のわたし)

・牛乳が好きすぎて湯水のごとく飲む

・3時のおやつは絶対

・菓子パンはおやつ(よくメロンパンを買い食いした中学生)

・おやつには牛乳かココアがつきもの


 兄貴と同じだけ食べたいと言う要らぬ負けず嫌いを発揮していた子どもの頃の私。兄弟の取り分はお年玉を除いて大体等分だった。兄貴と同じだけのものを食べてさらにおやつに菓子パンを食べている女。夕方予定があるとその前に小腹を満たそうとおにぎりを食べ、予定が終わってからコンビニでドリアを買うとか余裕でやってた。怖。水分補給として牛乳を飲んでいて、水やお茶は味気なくて嫌だなあとか思っていた気がする。市販の炭酸飲料もミルクティーも結構好きだった(今ほぼ飲めないけど)。兄を除いて家族全員ふくよかだったので、おそらく我々の「適量」が「食べ過ぎ」だった可能性が高い。幼少期、少しの間祖父母の家で過ごした期間も「よく食べてた」と言われたからもはや遺伝。

 


▶︎ 大学生の私(一人暮らし)

・節約のため牛乳は飲まなくなったけど…

・ダイエットと節約のためタッパー弁当で通学してたけど普通にお腹空いて生協でスープや菓子パン買ってた

・ローズネットクッキーと大きな小倉デニッシュはおやつ

・バイトの前に菓子パンを食べ、バイト終わりにスーパーの丼を食べる(気持ち程度にサラダをつける)

・都会の大学生を気取り、何かにつけてスタバを飲んだり可愛いお菓子を買って食べる

 


 時間だけはたくさんあったので、痩せたくて夜近所をウォーキングしてみたりしたけど、最初から無理したせいで足痛めて終わった。世間は安くてうまくて太りやすいものの誘惑に溢れすぎなんですよ。小腹が空いたら、次の食事まで間が開くから、じゃあなにか、手軽に菓子パンか何か食べておこう、という思考。そりゃ太るんだわ。痩せてる友達が「なんだか最近あんまり食べれなくて…」っていうたびに「ちゃんと食べな!?死ぬよ!?」とか言ってたけどお前は食い過ぎ。お金がない中でいかに満腹になるかって考えた時に、菓子パンって本当に手軽な存在で、でもそれゆえに太るんだよなあという今更の気づき。あと東京はちょっと時間潰そうって思った時についついカフェとか入っちゃうの良くないです。まあ田舎はそもそも時間を潰せる店すらありませんけど。大学二年生くらい、ちょうどバイトのおかげで自由に使えるお金もあって時間を持て余してたあの頃が人生で一番太ってた気がする。わたしみたいなデブ、体重なんて測れど測れど変わらんし…と思って体重計すら置いてなかったので正確にわからないのが大変残念…。

 

 

 

▶︎ 社会人一年目の私(一人暮らし転勤族)

・昼夜なし不規則勤務

・休憩のお供に自販機のカフェオレとお菓子

・真夜中に晩御飯としてコンビニの丼、スナック菓子、500mlの紙パックジュースをたいらげ死んだように眠る

・500mlバンホーテンココアとセブンのチーズスナックがスタメン

・チャリ漕ぎながらブリトー食べるAM3:00

 


 単身僻地に飛ばされ友達もいなくて、食べて寝ないとやってられなかった時期ではある。にしてもひどい。今やれって言われても多分これだけのもの食べれないと思う。一食分の冷凍パスタとかも手軽で好きだった。チンするだけですぐ食べれるので。足りなくて普通に大盛りとか買ってたけど。おもちゃ目当てにハッピーセット×2とか食べてたこともある。ストレスと不規則生活で食べるか寝るか働くかしかしてなかったこの頃。レンタルビデオ店で売ってるキャラメルポップコーンとカラムーチョも好きだったな〜〜わさビーフの美味しさにも気づいたしピザポテトも好きだった。この頃食べたお菓子の話無限にできる。

 

 

 

▶︎ 転職後の私①(実家に戻る/第二実家期の私)

・土日休み昼勤務、残業多め

・朝起きて夜は寝る生活

・初期は自販機のカフェオレで心を満たしていたけどお金がかかるのでお茶を爆飲みする生活

 


 月30〜50くらいの残業していたけど、生活環境は前職時代に比べたらかなりマシになった。意識してダイエットしたことはなかったけど、結構忙しくしてた。このタイミングで東京に遊びに行った時、久々に再会した友人に「なんか痩せた?」と聞かれた。そんなまさか〜〜!と思いながら家で体重計に乗ったらそれはたしかに3キロほど痩せていた(私の脳内の最後の記憶からではあるけど)。人生今までどう頑張っても痩せなかったのに(知識はないわ食べてるわ当たり前なんだけど)これは大きなチャンスかもしれない!と思い至る。ついにダイエットに火がついた。ここが人生の転機というやつ。やるぞ!って思えて、本当によかった。

 

 

 

▶︎ 転職後の私①(ダイエット始めたての私)

・炭水化物は太ると聞いたので夜だけ抜く

・運動嫌いなので死んでも運動はしたくない

・水分は変わらずしっかりとる


【ある日の食事】

朝:ごはん、納豆

昼:自炊弁当

夜:ご飯、サバの塩焼き


 少しのご飯と少しの主菜 とか極端に食事量を減らして、体重が減ることに喜びを感じていた時期。お昼のお弁当だけはちゃんと食べてたけど。ピリピリして、家族が出してくれるものに文句つけそうになったりして、外食も素直に楽しめなくて、「食べる」ということが怖くなった時期。立ち止まれなかったらちょっと危なかったかも。その分体重は運動しなくてもそれなりに減った。

 


▶︎ 転職後の私②(ついに火がついた私)

・体脂肪34%になった。34%?????

・大の苦手だけど、運動をせねばならぬ…。

・土日の朝は1時間のウォーキング

YouTubeを見ながら見様見真似で筋トレ

・タンパク質を取れと聞いたのでプロテインを購入


【ある日の食事】

朝:ご飯、納豆、卵、ヨーグルト、バナナ、プロテイン

昼:自炊弁当

夜:炭水化物抜き、おかずのみ腹6分目くらい

トレ後:プロテイン


 ①の生活を続けることで確かに体重は変化した。極端な食事制限で既にMAXから10キロほど減量していたけど、このタイミングで行われた会社の健康診断で、体脂肪率34%という恐ろしい現実を突きつけられる。(ちなみに前年も34%だった)体重は10キロも減ったのに、脂肪だけが体に残っている…?と考えると恐ろしくなった。


 かくして、開脚は45度、100メートル走は20秒台、逆上がりも二重跳びもできた記憶はなく、スイミングクラブは数ヶ月で退会、ドッジボールで自分の靴紐に引っかかって転倒、体育の授業にからっきしいい思い出のない万年文化部の私がついにトレーニングを始める。残業も月10-20くらいにまで減ってきていたので、できる日にYouTubeを見ながら筋トレ。ウォーキングもとりいれて、動いて痩せる方向にシフトチェンジ。無料でこんなにたくさんのトレーニング動画が見られるYouTubeと言う時代には感謝しかない。ガラケー使ってたあの頃には、絶対出会えなかった情報たちなので。

 

 推しアイドルのなにわ男子の方々が筋トレしてる話を聞いて、嫌いな運動も頑張れた。自担のお腹が6つに割れているのを見てからというもの私の目標はずっとお腹を6つに割ることです。未だ未達。ジャニーズのみなさんはちょっと体格のいい子だって体重60にもないくせに「メンバーで一番大っきい…」とか言うんですよ、それよりはるかに重かった私の気持ち…、いつか自担より軽くなりたいと夢現のように話していたけれど叶う日が来るとは正直思ってなかったなあ。


 Oggi重岡大毅さんを見ていたらウォーキングも頑張れたりもした。車社会デスクワーク社会人は本当に意識しないと、日々の生活の中で歩く習慣がないので、ウォーキングを習慣づけるのが一番きつかったかも…。筋肉痛がきたら部位を分けるとか何分以上しないと意味がないとか色んなことを言う人がいるけど、まずは習慣化が大事。50分を1日より、10分を5日。毎日、YouTube開いて今日はこれならできそうかなってやつを選んでやってた。


 食事はタンパク質至上主義になり、朝夕プロテイン100mlずつ、お肉やお魚・納豆・卵・サラダチキンなども積極的にとるようになった。夜たくさん食べるのは相変わらず怖くて、炭水化物の夜抜きはそのまま、朝と昼はある程度しっかり白米を食べるようにした。


 食事制限だけして急速に6キロ痩せた以前より、運動もして食事量も増やしたこの期間の方が周りから格段に「痩せた!?」って言われるようになった。


 そんな生活を2年近く続けて、初めこそ運動の効果か体重もいくらか落ち、トレーニングを続けるほど体の脂肪が減っていくような感覚もあった。1ヶ月1キロ程度で、のんびり6キロほど減量し、見た目も結構変化した。体脂肪率も28%くらいまでにはなった。しかしあるあたりから、体重はめっきり落ちなくなり、運動しても食べても変化しなくなった。同時期に仕事の面でうまく行かないことが増え、コロナの云々によるものも含めて、ストレスも一つ原因だろうと思い、タンパク質摂取と筋トレラブの生活を続けていたが、一年間一切体重は変化しなかった。し、日々運動してる割には、体の脂肪が落ち切ってないような感じもあった。仕事への精神的な辛さも重なって、度々ストレスが爆発して、手当たり次第甘いものを買って一気に食べて気持ち悪くなって、ああ食べてしまったなあと嫌になったりもした。せめてもネタにして笑って欲しくて、友達に「こんだけ食べたwww」なんて写真を送ったこともあったけど、今思い返すと結構限界だったのかも。チートデーの名の下に好き放題食べる日が月に数日あったけど、私の生活では正直到底理にかなっていたとは思えない。体重が全てではないことは理解しつつ、今の方法の何が行けないんだろう?とおもいながら、何故かわからないけど間違ってる感覚はなくて、基本的には食べ過ぎてもないし、タンパク質も取ってるし、運動してるし、なんで痩せないんだろう!?と思いながら、食生活を改善していく気持ちの余裕もなかった。結局1年間一切体重は変化しなかったけど、それでもこれまでを無駄にしたくなくて、目標体重を夢見て、トレーニングだけは地道に続けた。

 


 2020-2021年末年始、無事に正月太りをした。結構ドン引かれるくらい食べた。正月を終えて食事をもとにこそ戻せたが、高止まりしたままの体重に落ち込み、ついに私は避けて通り続けてきたカロリー計算ダイエットに移行することを決心したのである。

 


▶︎ 現在の私(食事改善+運動ダイエット)

・アプリを使ってカロリーとPFCのチェック

・3食お米(最近は玄米ご飯)

・納豆、お魚、お肉で食事からタンパク質をしっかり取り、プロテインはタンパク質が足りなくなりそうな日にだけ飲む

・野菜もしっかり食べる。できるだけ手間はかけずシンプルな調理でヘルシーに。

・トレーニングはストレッチもしっかり取り入れて、綺麗に引き締まることを目標にする


【ある日の食事】

朝:ご飯、納豆、バナナ、ヨーグルト、プチトマト、茹でキャベツ

昼:自炊弁当

夜:ご飯、鶏肉のみぞれ煮、大根と水菜のサラダ、トマトと卵のスープ、小松菜のおひたし


 日々これしか食べられないの!?って毎食毎食入力なんてしてたら絶対ストレスじゃん!と思って避けてきたのがカロリー計算。背に腹はかえられぬ。しかし入力をはじめてみたら、もともと普段の生活でそこまでカロリーを取りすぎているというわけでもなかったので(ただタンパク質過多で栄養はかなり偏ってた)、食べるものの内容を少し変えてみた。タンパク質も取りつつ、野菜もしっかり。夜炭水化物を抜くとあすけんさんが足りませんと怒るので、恐る恐る炭水化物も食べるようになった。もっと面倒なのかなって思っていたけど、むしろPFCに合わせてご飯の献立も決められたりするし、自炊することに今まで以上に興味が湧いて、いろんな料理を調べながら作ってる。食費は前と比べると若干嵩むけど、おやつを気持ち悪くなるほど無駄食いしていたことを思えばずっと良いし、自分自身がきれいになることへの投資だと思えば少しのことは目を瞑りたい。


 成果は割とすぐに出始めた。一年以上動かなかった体重はまた少しずつ動き始めた。三食糖質もしっかり摂ることで、食事への満足感が増し、甘いものを食べたい衝動や過食欲がびっくりするほど落ち着いた。去年はあんなに暴飲暴食してたのに、お米の力はすごい。「食べない」「極端な」ダイエットをしていた頃によく訪れていた「今日は満腹になるまで食べたいのに食べても食べても満足できずに結局気持ち悪くなってしまう」欲がこない。改めて文字にすると結構恐ろしい欲求だと思う。勝手に生理のせいにしたこともあったけど、違ったんだろうな。三食しっかり、糖質を含めバランスよく食べるということの大事さに、ようやく気づいた2021年。特別なケアはしていなくて、プチプラスキンケアのままだけど、肌も綺麗になりました。目を細めたら下地とパウダーだけで外出できると思う。体に必要な栄養素をきちんと取り入れてあげると言うこと、食べたもので体が造られるということ、分かってはいるけど身に染みて感じます。


 そんなわけで年始からカロリー計算ダイエットをとりいれて3ヶ月、いよいよ目標体重に到達するに至ったのである。ついでに日々の運動のおかげで開脚も160度くらいまで開くようになりました拍手。くびれはまだまだゆるいし、腹筋も6つには割れてないけど、だいぶ引き締まってきたよ拍手。そして、ダイエットに運動はもちろん大事だけど、食生活を変化させてきた5年間でもあった。菓子パンやジャンクフード、脂物ばかり食べていた昔。今はお魚やお野菜を食べるほうが好き。ちょっと脂が乗ったシャケを食べるのとか、蕪をホクホクに焼いたのが甘くて美味しいこととか、キャベツが茹でるだけで美味しいのとか、盛り付けるお皿ひとつでも気分が変わることとか、ダイエットしてなかったらわからなかったかも。そして炭水化物もちゃんと食べること。体に必要な栄養素をきちんと摂ること。こういうのは最近丁寧な暮らしって揶揄されるのかもしれないけど、私が良ければそれでいいじゃん〜〜。最近はむしろジャンクな食事をすると胃がもたれて後日何も食べられなくなってしまうので、ちょっとこの年齢にしては老化が早すぎるのではないかと心配をしている。

 

 

 

▪️あの頃の私の話とこれから


 片田舎という尚のことマイノリティに厳しい社会で、わたしが当時受けた傷はアラサーになった今もまだ青い。すれ違いに他学年の男子から「デブ!」と揶揄われたこと。高校時代、他のクラスの友達伝いに「写真が欲しい」と言われたこと(遠回しに当時のわたしは格好の笑い物だったのだろうとおもう)。帰宅時電車に乗っていたら、名も知らぬ他校の生徒に笑われながら写真を撮られていたこと。周囲の嘲り声が、全て自分に向けられているような気がして、人前に出るのも怖くなったこと。心の傷を、今日この日まで、友達にも、家族にも一切相談できなかったこと。田舎の公立学校って大体動物園なので、あまりにも生きづらい環境から逃げるように、私は学力というモラルで仕切られた場所を目指して勉強に励んだ。高校は進学校(田舎の自称進学校ですが…)、そこから東京の大学へ。東京での暮らしは楽だったけど、それでも私を囲う好奇の目線が全く無くなったと思う感覚はなかった。あの頃のことを、今も思い出すと、体がキュッと冷えるような気持ちになる。カフェで狭い机と机の間を通るときの恥ずかしさ、電車や相席のバスで隣に座る人のためにできる限り体を縮こめて乗ったこと、思い返せば数え切れないくらいいろんなことを気にし過ぎながら生きてきた。もちろん私の自意識過剰的なところは少なからずあったと思うけど、生きづらいなと思っていた。今でこそ、どんな姿もあなたらしさ!というような声をよく見聞きするようになったけれど、当時も、そして今も、見た目に対する世間の目の現実は思っている以上に厳しいと思う。それでもわたしがろくなダイエットもせず(しようと思ったことはあったけど)ここまでやってこれたのは、一番身近にいてくれた人たちの温かさのおかげでもあった。仲良くしてくれていた友人に対してさえ、太っているわたしが友達と思われるのは嫌だろうな、話しかけられるの嫌だろうな、と思っていたあの頃の気持ち。クセになってしまったこの感覚は今も完全には体から抜けていかないけれど、痩せれば痩せるほど、周りにいてくれる人たちが、私が太ってるとか太ってないとかそういうことで近くにいてくれているわけではないことを痛感して、申し訳なさとありがたさでいっぱいになる。これは良くない言い方だけど、今の私はようやく、周りのみんなと肩を並べて歩けるようになったかなあ。

 


 あの頃友達と一緒にショッピングに行って、キラキラ可愛いお洋服たちをみながら感じた憧れと劣等感。店員さんの視線が気になってソワソワしたこと。誰にもバレないように、こそこそと大きいサイズのお洋服を買いに行った時の気持ち。私、ようやくあの頃着たくてたまらなかったブランドのお洋服を着られるようになったよ〜〜!!JILLのお洋服が着られたあの日の気持ち、一生忘れたくないな。デブの私がお化粧に気を使ってもお洒落しようと思っても髪の毛をケアしようと思っても、どうせデブだしきっと誰かに心のどこかで笑われてるだろうって全部諦めてたけど、可愛いお洋服を着ると、お化粧も髪の毛もちゃんとしなきゃって思うようになって、もっともっと可愛くなりたいなって思えるようになった。メイク動画たくさん見たり、似合う色を探してみたり、どうしたら肌や髪が綺麗になるかなって勉強したり。目鼻立ちは整ってないし、特別センスがあるわけでもないけど、いろんなコスメを使うとウキウキするし、おしゃれするのは楽しい。遅咲きすぎると思うけど、今からだって遅くないよね。なによりも、私が私の憧れに一歩ずつでも近づけているんだという感覚が嬉しい。私がただひたすら、誰のためでもなく、私のためだけにやってきた努力がちゃんと実って、ようやく大きな劣等感もなく、私が私自身のことを認めてあげられる。これはすごい進歩。私はもっともっと幸せになりたい。


 この間久しぶりに中学の同級生数人に会った。成人式ぶりとかに会う顔、話すのなんかもはや何年ぶりだろう?という相手もいて、学生時代の傷を全く思い出さないことはないけど、普通に言葉を交わすことができた。お互い大人になったことは確かに大きいと思うし、相手方が私のことをどう思ったかはわからないけど、私自身にはもう自分が太っているどうしようもなく醜い人間だという意識はないから。メンタルはまだまだ弱いし、自己肯定感も低いけど、昔より少し強くなれた気がする。

 


 ダイエットして、人生が変わったのかはまだわからないけど、私自身はたしかに変わったと前向きに捉えたい。過去の悲しい想いをバネにここまでやってこれたから、これまでの経験を原動力にして、これからもっともっと変わっていきたい。今は母と妹も一緒にダイエットにチャレンジ中。もうアラサーだけど、まだまだアラサー。いくらでも人生変えてやるぜ〜〜〜〜!!!