生涯、アオハル宣言。

 

 

 確かに現実なのに、現実味がなくて、まだなんとなく実感が湧かなくて、ふわふわしている。自分の誕生日以上のおめでとうをあちこちからもらって、いろんな方々の素敵な文章たちを読みながら、自分の語彙量に自信は一切ないけれども、今この時と同じ気持ちを半年後には綴れないので、ぽつぽつと文字に起こしてみることにします。

 

 

 

 なにわ男子の結成、寝耳に水だったな。雑誌の目次が発売日より前に出回って、これって何の括り?期間限定なのかな?なにわ男子って何者なの?って大騒ぎになって。それまでどんなにいろんな括りの子たちがユニット名が欲しいと懇願しても叶ってこなかったのに、関西ジュニアに4年ぶりにできたユニットはなにわ男子だった。大まかな括りはありつつも、個人個人で戦い続けてきた関西ジュニアにユニットができた。このユニットなら東京と同じ土俵で戦わせてもらえるんだろう、この子達が夢を掴む瞬間を見届けたい、と言う私の思いとは裏腹に、矢面に立たされたなにわ男子に降りかかってきた言葉は決して温かいものだけではなかったよね。「7人はずっと前を向いています」という虚勢を張ったような言葉を、「チャンスを掴みたい」と言う覚悟を、「皆さんに愛されるグループになりたい」と語る想いを聞く度に、胸が痛むような日々が続いたことを思い出す。エイトさんの京セラドーム公演に出演、カウントダウンコンサートでの歌唱、行列やMFへの出演、全部嬉しかった。めちゃめちゃに嬉しかったけど、なにわ男子が表に出れば出るほど、「推されだから」と後ろ指を刺される痛みも味わった。焼け野原といわれた頃からずっと関西Jr.の最前列を守ってきた人、後列から絶対的な努力と実力と経験で希望を掴んだ人、入りたての頃から次世代を担うものとして注目されてきた人、歴は14年〜4年まで、様々な境遇の中で戦ってきたメンバーが良くも悪くも「寄せ集められ」て作られた「なにわ男子」は、船出はかなり不安定だったね。メンバーから聞こえる言葉たちも、どこかへの配慮を感じるものが多くて、何だか苦しかったな。すのととらとさいたまスーパーアリーナでコンサートをさせてもらう直前に、自分でしんどいと嘆いていたノートがやっぱりしんどかった。

 

https://note.com/kt2m719/n/n63b2a5f891a7

 

 ネガティブな昔話をしていても埒が開かないので、ほどほどにしておこう。すのとらとさいたまスーパーアリーナ公演、夏の松竹座と観覧車のアンバサダー、東京ドーム公演、GOGOEXPO、全国ホールツアー、USJのCM出演、年始城ホール単独公演、そして京セラドーム3公演。あまりにも密度の濃すぎる時間を過ごしているうちに、ハッと気づいたらなにわ男子は本当に本当にたくさんの人から愛される存在になっていて。やむを得ない事情で中止になったEXPOに対して、「#エアGOGOEXPO」としてこちらの気持ちを掬い上げてくれたこと、きっとずっと忘れないんだろうなあと思う。

 


 京セラドーム公演が終わって少ししたあたりから、世の中が行き詰まり始めた中でも、ISLAND TVや配信という手段を上手に使っていろんな姿を届けてくれて。(ちょっとこの辺りで自分自身もかなり行き詰まってきてたので断片的な記憶しかないのが惜しいんだけど)。ファンはもちろんのこと、本人たちからもつよく「デビューしたい」と言う思いが聞こえるようになってきたことに相反して、なかなかその日が来ないもどかしさに苦しんだりした。こんな世の中の状況さえ無ければもしかしたら今頃、、という思いも散々したし、「デビューしたいって言う気持ちは地球を覆い被せるくらいありますよ」ってJr.維新で語ってくれた恭平くんの気持ちが、とにかく1日も早く報われて欲しいと願うことしかできなかった。

 


 熱闘甲子園のテーマソングとか、「本当にまだJr.なの?」と思わざるを得ないようなお仕事が舞い込むようになって、本当にそろそろ何とか、でも結局また勝手に期待をして勝手に落ち込みたくないと言う思いに葛藤して、あんまり考えないようにしてた。それこそ2025年の万博でデビューすんのかなくらいに構えてた。先すぎてそんなことは考えたくなかったけど。正直なところ京セラドーム公演のエンディングで真っ白な衣装を着て登場した7人を見た時に、これは来るのではないか?と1人心の中で大騒ぎしてたけれど結局何もなく終わってしまって、いつまでその繰り返しなのかな、という気持ちでいた。

 


 7月28日、なにわの日。結成日でも誰の誕生日でもないけど、この特別な日。なにわ男子の日。朝から各所SNSで「なにわの日」を盛り上げてもらって、波の大きさに、なんのとなく期待してしまうような気持ちが芽生えて。仕事のお昼休憩も終わり際、職場の休憩室でYouTube配信をつけた。「誰が一番上手くアドリブで宣伝ができるか」というテーマのもと、対決ゲームが行われていた。大西畑にカンペが渡された時点で、もしかして、の気持ちがよぎったけれど、2人に渡されたカンペはすでに既出の「なにわのにわ」や道枝くんのドラマの宣伝で。センターに恭平くんが呼ばれて見せ場をいただいて場が綻んだのは本当に嬉しかったけど、企画が言われた時からドキドキと期待した気持ちが、また勝手に期待してしまったのかもしれない、としゅんと萎んでしまった。けど、そこから長尾ちゃん、道枝くんとつづいたInstagramYouTubeの発表、もしかしたら。残された丈くんと大橋くん。2人一斉に開いたカンペは白紙で。機転を効かせた2人が即座に場を繋いでいることに感嘆する暇もなく、これはたしかに、きっと、そうなんだと。でもまだ確信ではなくて、これから私たちが見る発表は、例えばドーム公演なのかもしれないし、冠番組が決まるのかもしれないし、また新たなツアーが決まるのかもしれないし(ツアーの最中だからそれはないと思うけど)、それでもきっとこれはそうなんだという期待と緊張でいっぱいになって。メンバーの目にも、明らかに戸惑いと緊張の表情が見えるようになって。会場が暗転して、モニターに映し出される文字を、じょうずに頭で噛み砕けないほど緊張しながら。「何?誕生日?」「おらんやろ」とここまできて言葉と場を繋いでくれるメンバーに感心する暇もなく、「11月12日、なにわ男子 CDデビュー決定」の文字。とはいえYouTube配信を見ていた側には意図なのか凡ミスなのかこの時点でその文字を確認することはできてなかった。それだけど、メンバーの表情から、姿から、全てを察することができてしまった。顔をくしゃくしゃにして、嗚咽を漏らして泣くメンバー。自然に7人真ん中に集まって肩を組んで、あぁなんて素敵なグループだなぁと改めて目頭を押さえた。その束の間、7人が7人だけで大きな喜びを噛み締めた時間が、あまりにも大切で愛しくて。すぐに「(配信見てる人にも)みんなにちゃんと報告しよう」「置いてけぼりにしてごめんなさい」と切り替えたエンドレスには流石の一言だったけれど、7人の気持ちが溢れたあの時間は特別だったなと思います。

 


 散々推されと言われて、ジャニーズJr.だけど指折り数え切れないほどのお仕事に恵まれて、結成から3年、他のグループと比べれば決して長くはない時間の中で、「長かったね」「ずっと待ってたよ」なんていうのは、嫌な響きを含んでしまうのかもしれないけど、それでも、ずっとずっと待ってたよ。CDデビューという地点に立つまでに、あと何が必要なのか、何をしたらいいのか、どう努力したらいいのか、また期待しただけ損だったのか、ずっとずっと張り詰めた強い緊張感の中で、ゴールの見えない戦いの中で、気持ちが切れそうになったことも、必死にもがいた時間もあったのではないかなと思う。今日夢を諦めたけど、本当は明日叶っていたかもしれないという世界の中で、ようやく掴んだCDデビュー。発表の文字が見えて、一気に気持ちが全てが溢れ出したメンバーの顔を見て、心から「おめでとう」と言える日が来て良かった。

 

 

 

 なにわ男子、CDデビュー決定おめでとう。スタート地点に立ったと語る7人のことをこれからも見守れることが本当に楽しみです。

 


 あれだけのお仕事をする中で、それでもメンバーたちはずっと「デビューしたい」と言っていた。デビュー組とJr.の間には確かに壁がある、とも。CD出すこと以外にデビューしてやることある?なんて言われてたけど、たくさんの歌番組も出られるし、街で、例えばコンビニで、なにわ男子の歌が聞ける未来が来るんだよね。嬉しいね。多分もっともっとお仕事の幅が広がっていくんだろうね。楽しみだね。

 

 

 

 丈くんがなにわ男子の芯となって、大橋くんがグループを丸ごと優しく包み込んでくれて、西畑さんの言葉の力に支えられて。兄組の絶妙なバランスが本当に大きな安心感をくれる。流星くんの冷静な視座に驚かされるとともにこれからのユニットの向かう方向はきっと明るいんだろうなと思わされる。恭平ちゃんの無邪気さと素直さと憎めなさ、みっち〜のど真面目で甘えん坊で可愛くて仕方ないところ、長尾ちゃんの若さあふれる勢いと決して勢いだけではない力と。7人が集まると、男子高校生みたいにキャッキャと楽しんで、かと思えばキラッキラのアイドルになって。メンバーがそれぞれ「宝物」「家族」「生きる希望」と大事に大事にしているグループが、これから先もずっと大切に続いていきますように。「アオハル」という大きなテーマを手にしたなにわ男子が届けてくれる、眩しすぎる青春を見させてもらえること、本当にうれしいです。

 


 窮屈な世の中で、夢の語り方すら忘れそうな昨今に、なにわ男子がプラチナのジェットに乗って届けてくれるデビューシングルを手に取れる日が待ち遠しい。改めて本当にCDデビュー決定おめでとう。なにわ男子、生涯アオハル宣言!アラサーオタクだけど、これからも私もその姿を陰ながら見守らせてください。